私はメッシが大好きだ。
バルサ時代からずっと好きだ。
でも特にサッカーファンというわけではない。
なぜかメッシには人を惹きつける魅力がある。
5度目の挑戦にしてやっとメッシがW杯優勝できた…。
おめでとう、メッシ!!本当に良かった!!
特別サッカーファンではないけれど、メッシを知らないという人は少ないと思う。
なぜこんなにもメッシは世界中から愛されるのか。
その理由は、魅力的なプレー、人柄、そしてドラマがあるからなのだと思う。
メッシの事をなんとなくでしか知らない方に、メッシの素晴らしさを少しでも知ってもらえればと思う。
メッシの経歴
とりあえず超ざっくりにはなりますが、経歴をご紹介します。
- リオネルメッシ Lionel Andrés Messi Cuccittini
- 1987年アルゼンチン生まれ
- 2003年~2021年 FCバルセロナ
- 2021年〜 パリサンジェルマン
- バドンロール(世界年間最優秀選手) 7回
- UEFAチャンピオンズリーグ得点王 6回
- リーガ・エスパニョーラ最優秀選手 6回
「この惑星で一番サッカーが上手い人」に7回選ばれている…!
メッシはずっとバルセロナにいるものだと思っていたけど、そうではなかった。
退団のニュースが流れてきた時の衝撃たるや。
C・ロナウドとどちらがバドンロールを獲るか、争っていたあのシーズンが懐かしい…。
身長が伸びなくなる病態に
メッシは4歳の時にサッカーを始める。
しかし10歳のときにホルモンの分泌異常(成長ホルモン分泌不全性低身長症)により高額の医療費が発生した。
メッシの才能を見初めたバルサが、バルセロナへの移住を条件に全額医療費を負担してくれることになった。
それほどまでにメッシの才能は幼い頃から輝いていた。
メッシはインタビューの中で、当時注射を打つ毎日でもサッカーは普通にできおり、すぐ自分のルーティンに馴染んでいったので特に不便は感じなかったと語っている。
プロのサッカー選手を目指すのであれば、身長は高い方に越したことはない。
しかし、状況を受け入れ自分の一部にしてしまう、このポジティブさが彼の魅力の1つなのかもしれない。
芸術的なプレー
私は特別サッカーファンではないし、サッカーの何かがわかるわけではない。
フィットネス系のインストラクターをやっている私の視点から、メッシのパフォーマンスの凄さを伝えたい。
ぶれない体幹
とにかくメッシは重心が低く、また重心移動がめちゃくちゃ上手い。
上半身でフェイントを取りながらドリブルで進んでいく。動きにムダがない。身体の扱い方を自分でよく分かっている。それを意図的に見つけたのか、感覚でやっているのか…。
もし感覚でやっているのだとしたら本当にすごい。
足元のボールの吸着感
メッシとボールの距離が常に近いのもメッシのドリブルの特徴だと思う。
あまりメッシとボールに距離が開いているのを見たことがない。
足元にボールが吸着している。
この感覚があるからボールコントロールも効いてくるのだと思われる。
ほどよい脱力感
チョコチョコと走ってきたら急に切り込んでアシストを出す、もしくは抜けて弧を描いてシュートを放つ。
メッシのペナルティエリア付近でのプレーの印象だ。
鋭いロングシュートのイメージはあまりない。
どちらかと言うと、ゆるい半円を描きながらゴールに吸い込まれるか、アシストを出すか。
なので身体をガチガチに使っていたり、大きい力を使って何かするというプレーが少ない。体の外側の筋肉をメインに使っていたらあの美しい重心移動はできないだろう。
メッシのプレーは芸術
メッシのプレーはどこか魅力的なんだ。
緩急がものすごい。
攻め込むかと思ったらアシストする。アシストするのかと思いきや急に切り込む。
3人のDFに囲まれてもボールをコントロールしてゴールを決めるシーンをよく目にする。
しかもメッシはゴールだけではなく、アシストの数も多い。
今その状況にふさわしいプレーを選択している。
我が我がのFWとは違う。
何が起こるか分からない。プレーに「ドラマ」があるんだ。
控えめで、そして良い男
メッシはたまに感情をあらわにすることはあっても、海外のサッカー選手の中では比較的穏やかだ。
いわゆる飲み会のようなものがあってもメッシは控え目でおとなしくしていることが多いそう。
プレーでもネイマールのように派手に転んで審判にアピールするようなこともあまりない。
無邪気な笑顔を見るシーンの方が多い。
そしてこれは私だけかもしれないが、奥さんが幼馴染というところが男性として好感を持てる。
ポッと出のモデルや女優、レポーターと結婚せず、堅実に伴侶を選んでいるところに「良い男」としての魅力を感じる。
妻を愛し、3児のパパでもある。
良き夫であり、良いパパ。
変化していく外見
10代、20代前半のロン毛時代。
そして20代前半以降はバッサリと坊ちゃんっぽい感じ。
スポーツ刈りにしたかと思いきや、そして現在の髭。
イメチェンが激し過ぎるメッシ。
年齢と共に外見も変化。
あどけなさは抜け、ここ最近は髭を生やし渋みを増してきた。
でもそれでも瞳の奥は穏やかで優しく、フワフワした所も尖ったものも感じない。
それを一言で表すとしたら「邪気が無い」になると思う。
いつの時代もただ、純粋に子供のようにサッカーを楽しんでるように見える。
みんながアルゼンチン優勝を願った
W杯以外の大会では優勝できても、なぜかいつもW杯だけは優勝まで行けない。
常にマラドーナと比べられ、クラブでは活躍できても代表では活躍できない、リーダーシップが無いなどと世間からは言われていることもあった。
しかし、なぜかいつもみんなメッシを応援してしまう。
紆余曲折なドラマを乗り越えてきたメッシだから。
人は「ドラマ」がある人に惹かれる。
5度目のW杯なんだ。
もしかしたら次はもうないかもしれない。
だから、みんな今回のカタールW杯では「メッシに優勝をあげてくれ…!」と願っていたのだと思う。
もう、この辺でいいじゃないか…!と。
今後のサッカー人生に注目
メッシはこの後、どういうサッカー人生を歩んでいくんだろうか。
指導者になるのか、解説者になるのか。
良いプレイヤーが良い指導者になるとは限らない。
どんな立場になったとしても、メッシにはサッカーを楽しんでいてほしい。
「この人には幸せになってほしい」となぜか思わせる不思議な魅力だ。